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「総務省労働力調査」からみる、2020年の人材業界の動向

皆さんこんにちは!

「ヒューマンアシストのウソップ」こと、広報担当ふじこです。

前回お届けした「電通の社員個人事業主化」

読んでいただけましたか?

「現実を突きつけられた気がした」「自社でも向き合わないといけないなと思った」そんな感想もいただき、少しでも皆さんの気付きや、考えるきっかけになれば嬉しいです。

では早速、本日のテーマへ・・・。

2020年も、残すところあと1ヶ月。

今回は、2020年9月に発表された「総務省労働力調査」を参考に、今年の人材業界の流れを振り返ってみたいと思います。

全体の動きの増減の変化をまとめると、こんな結果がわかりました。

【雇用者全体数:5608万人(3万人増↑)】
正社員:3529万人 (6万人減↓)
非正規社員:2079万人 (9万人増↑)
パート:1039万人 (32万人増↑)
◆アルバイト:445万人 (5万人増↑)
契約社員:267万人 (29万人減↓)
派遣社員:143万人 (16万人増↑)
◆嘱託:109万人 (5万人減↓)
◆その他:75万人 (11万人減↓)

うーん、なんとも納得感のある数字が並んでいますね・・・

非正規社員が増えて、正社員が減っていること。
そして、パート・アルバイトと派遣社員が増えていること。

ここまではなんとなく「予想通り」でしたが、私が驚いたのは、契約社員の激減っぷり。
「29万人」です。

29万人って、一体どれくらい?小さな町を余裕で超えるのでは?と思い、
「人口 29万人」でググってみました。

29万人台だったのは・・・
東京の豊島区、そして兵庫県の明石市。

こんな大きな都市に住む人たち分がまるっと、
契約社員としてやっていけなくなってしまったの?

そう考えると、恐ろしい変化ですよね。

契約社員が減っている中で、正社員も減っているところを見ると、
パートや派遣社員に流れた人が多いのかな?と予想しています。

人材業界のトレンドがわかる「リアルゲームチャンネル」では、
2020年4月から全国の大企業で施行された「同一労働同一賃金」の影響で、
「正社員を守るため、中途半端な契約社員を整理しようとしている企業が増えたのでは」という分析がされていました。

また、これは実際に私の身の回りで起こった話ですが、
契約社員として働いていた子が勤めていた会社を退職することになり、
正社員で働ける会社がなかなか見つからず、派遣社員として働き始めたそうです。

本人の積極的な意思で派遣社員を選択していれば良いのですが、
「本当は嫌だけど」と言う言葉が、とても気にかかったことを覚えています。

「同一労働同一賃金」が中小企業に対して施行されるのは、2021年4月。
そのことを思うと、来年の同じ月には、契約社員の数は間違いなく減っているでしょう。

これはあくまでも、個人的な意見ですが・・・

このタイミングだからこそ、企業の方にはぜひ、
「契約社員」と一括りに捉えるのではなく、
メンバー1人ひとりとしっかり向き合っていただきたいな、と思います。

「今関わってくれている人は、どんな働き方が幸せなのか」
「この人の能力を最大限活かすために、他に方法はないのか」

そんな視点で話をすることができれば、
会社にもっと貢献してくれる関わり方が見つかるかもしれません。

そして今の働き方に納得がいっていない方は、
「正社員」だろうと「派遣社員」だろうと「パート・アルバイト」だろうと、
「自分の叶えたい生き方・暮らしを叶えるためには?」という視点で、
改めて「働く」ということに向き合ってもらえるといいと思います。

「正社員が偉い」なんて考えは、もう古い。
Youtuberでもインスタグラマーでも、お金を稼ぐ手段は無限にあります。

せっかくどこかの会社と関わって働くなら、
「この人たちと一緒に仕事がしたい」「自分の働きたい時間が叶えられる」
「会社のプロダクトが好き」「立地が最高!」など、
どんな理由でも、前向きな気持ちで関われると良いですよね。

企業と働く人の関係が、もっともっとポジティブになることを願って、
今回のブログを終わりにします。

このテーマに、人材業界のプロ・田辺社長が
どんなアンサーをくださるのか、気になりますね〜。
(決してプレッシャーではないですよ)

次回のブログも、気になった世の中のニュース・出来事を軸にお届けします。
それでは、また来週!

広報担当 ふじこ