「総務省労働力調査」からみる、2020年の人材業界の動向について コロナ禍で何が起きているか?を考察
皆さんこんにちは!
「船長」の田辺です。
前回からスタートした、交換リレー方式のブログ、「電通の社員個人事業主化」セッション楽しかったです。
弊社に新たに加わった、広報担当のフジコちゃんが書いてくれたブログに返信する形で、私なりの考察を踏まえながら、働くといことを軸に交換リレー形式にてお伝えする第2弾!
いきましょう!いきましょう!
今回のフジコちゃんの記事はコチラ↓
では早速、本日のテーマへ・・・
初めに、この記事に注目したかった理由をもう少し掘り下げます。
この統計値、私の尊敬するエイジン君が毎月追っかけてるんです。
私は、派遣業を営んでおりますので派遣業界で何が起きているか?今後、雇用がどうなっていくか?などを予測するうえで参考になると思い見ています。
一番初めの記事が2020.6月末⇒7月末でどう変わったか?(確か9月初旬に公開)の速報値が派遣17万人減る。という記事でした。142万人(全体の2.5%・非正規雇用の6~7%)の派遣労働者が125万人(約12%減)100人で12人減った計算というのは大変驚きの数字でした。
翌月は全体的にほぼ横這い、
で、今回の速報値になるのですが、派遣16万人増という結果。
へぇ~、弊社は全然戻って無いのに、大手や特色のある同業者は戻っているのかな?などともやもや考察してた訳です。(その後に聞いた話で、行政が雇調金等の対応で大手から短期の派遣を大量に受け入れていた。という話を聞き、なるほどな~と感じていた所です。)なるほど、これで今後を考察する材料がそろった感があるのかなと。
フジコちゃんのブログで「非正規社員が増えて、正社員が減っていること。」と書いてます、今後は正社員も契約社員も減ると考えます。
理由は、正社員の雇用確保(クビにできない)、最高裁の判決(退職金・手当等の支給)から始まる働き方改革の施行など、契約社員・パート・アルバイトの待遇改善が、雇用契約を解消する際に発生するリスクとし企業にストレスを与え、非正規の有期契約社員を一旦整理し、固定費を削減した方が良いのでは?調整するなら派遣で調整した方がラクと考えるでしょう。
これからのトレンドですが、契約更新のタイミングが多い、
2020.12月⇒1月、2021.3月⇒4月は確実に雇用全体が減り続けると考えます。
2021.6月⇒7月に良くて横這いで進めば、徐々に回復くらいのイメージで考えます。
派遣で増えた16万人の内、半分くらいは張りぼて(短期の増員)とすると、約半分の8万人程は減少予備軍なのかも知れません。今回、減少した契約社員29万人+派遣で増えた半分の8万人、計37万人が無職になりました、これからが本番だと考えます。
※採用担当者の皆様
採用市場にこれらの人材が流れるのは失業保険の給付が終わるタイミングです。
フジコちゃん「パートや派遣社員に流れた人が多いのかな?と予想しています。」
そうですね、私も何とかしないと、という動きに感じます。
ただ、これは今迄パート・アルバイトが不足していた求人が埋めれた37万人の雇用だと考えるべきでしょう。今後は少しづつ弱くなり、場合によってはリバウンドすらあると考えます。これから半年くらいは想像より厳しくなると思って丁度よいかもです。
ルールチェンジが明確になったと判断して良いと考えます。
既存のエッセンシャルワーカーワールドのプレーヤーが仕事を選り好みできた時代に革命が起き、選ばれる側へと潮目が変わった事を示唆しています。
採用側は人が集まる時代の到来なのですが、いくつか注意が必要です。
今迄より募集に対する応募は確実に増えるでしょう。
ただし、選べるからと簡単に選り好みしたり、今迄と同じ感覚で事務的に採用を考えていると、欲しい人材は集まらない(もしくは定着しない)と考えます。
求職の方も、自分の条件に合う求人が中々見つからないので妥協する必要が出てくると考えます。フジコちゃんの友人の話としてブログ記事にあった「本当は嫌だけど派遣で我慢している※1」件は、見つかるだけ良いと捉え次に備えた方が良いかも知れません。
大手に登録している派遣スタッフの方は、求人に対して単純に応募が多い為、今迄より強いライバルとの戦いとなる為、契約に至らないケースが増えてくると考えます。
求人に、働きたい!と返答しても、見学できずに終わるという状態へ悪化することも視野に入れ、今の雇用契約を既得権益とし、自らのパフォーマンスの向上を図りつつ様子を見るのが無難な局面と判断します。
※1 ちなみに、この状態を業界では不本意型派遣といい去年でも全体の約半数いたと言われています。
もう少し長い期間をイメージした場合の考察に関しては、フジコちゃんのブログ記事に書いてありました。参考にして下さい、そうあるべきと思います。
それを踏まえ、私が硬い感じでスピンオフ的に考察したことを書いてみます。
◆求職者の方へ
先ずは必要とされた所で頑張りましょう。
いずれ、金銭的・体力的・将来の展望的に足りない部分を補う方法が必要です。
その方法を探す際に、1本の雇用契約に依存しない、ダブル・トリプル(なんならパラレル)ワークで補完できる環境を視野に入れるべきだと考えます。
大事なのは、一旦立ち止まり
・これから何をしたいか?
・どうなりたいか?
・どうやって稼ぐか?
を、自分としっかり向き合いながら冷静に考え、行動に移すべきです。
◆採用担当者の方へ
将来の安定・安心、人間関係の良さ、以外の接点で採用条件の改善に取り組みましょう。
例えば、物理的な働きやすさ・努力に対する正当な評価・やりがい等が考えられます。
今回、弊社がリモートの環境を積極的に活用し感じた事の1つですが、
多くの会社が求める若くて優秀な人材が、エッセンシャルワーカー市場から離れつつあるという事です。求める人材は、他に上手く稼げる方法を実践できる時代に変わりつつあります。安定という幻想で会社のルール・時間・場所に何十年も縛られることなく、リモートワークを目指すのは当然の流れと捉えるべきです。
そういう時代を迎えるにあたり、企業の採用に求められる事は、
常に問題を認識し改善の為に進んでいるかどうか?だと考えます。
・時代にあった評価基準
・多様な働き方への柔軟な対応
・物理的な障害の改善に対する姿勢
・企業理念や大義に向き合う真摯な姿勢
この辺が、どうしたら良い人材に出会えるか?田辺オマージュ版でした。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
ではまた、見て下さい。
フジコちゃん!リレー形式のブログ、やりがい合って楽しいね!
こういう仕事で埋め尽くしたいなーって思います。
※興味を持って頂いた方は気軽に声かけてください。
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